2019年10月11日

お〜い!元気か?都合のつく者は集まるぞ!

昨年秋のことです。
大学同期の仲間は、定年退職後、高齢になったため、ずっと続けてきた総会や各種会合など、すべてを終ることにしました。
仲間の訃報が相次ぎ、老いて忍び寄る健康に対する不安を実感し、残された人生を一人一人が終活を確かにして生き抜こうと誓ったのです。
寂しさは募りますが、それまでの友情に感謝し、共に笑顔で来し方を偲びながら最後の総会を締めくくりました。

しかし、ここにきて、誰云うとなく、下記のような話が持ち上がりました。

 「お〜い!元気か?都合のつく者は集まるぞ!」

  日時  10月22日( ) 15:00
  場所  湯沢  Tホテル
  会費  11,000円
  内容  酒  飲み放題
      2次会  飲み放題
           囲碁・カラオケ・麻雀_______________________________________

 猛暑が続いていた昨日までの残暑が一転、ようやく、秋らしくなりました。
 私は散歩に出て、赤とんぼが飛び交い、稲刈りも終盤、……実りの秋を実感して帰ると、大学同期の仲間・Hさんの訃報が届きました。

 同期の総会では、いつも建設的な発言をし、大柄な体で健康そのもののHさんでした。
 闊達だったHさんを偲びながら、……10年前、私がNHK「朝の随想」で放送した『生きることは挑戦すること』と題した一文を思い出しました。
…………………………………………

 毎年、9月の第二土曜日、私の大学同期の仲間は、湯沢のTホテルで酒宴を開き、宿泊して懇親を深めます。いつも幹事役を務めてくれるKが、10年前に湯沢に勤務したのを契機に始まった集いですが、以後、この会はずっと続いています。

 当日、ある者は午前中からテニス場を借りて汗を流し、ある者は早めにホテルに入って温泉に浸かり、マージャン卓を囲み、囲碁を楽しむのです。

 ここに集う仲間“TとS”が、一昨年と昨年、2年続けて病魔に襲われ還らぬ人となりました。いずれも現職の校長であり、夏休み中の出来事でした。しかも、二人とも、体育が専門教科の頑健な男だったのです。

 3年前の酒宴でTは、腰の痛みは訴えていたのですが、酒を拒むことはありませんでした。
 一昨年の酒宴でSは、浴衣を脱ぎ、一人だけ裸になって酒を酌み交わし、口角泡を飛ばしていました。まさか、この二人が先に旅立つとは思いもよらぬことでした。
 そのため、今年の酒宴も黙祷から始まります。
 早すぎた二人の死………二人の意思を受け継いで、残された仲間で長生きをしようとの誓いでもあります。
 
 酒宴の後は、それぞれマージャンと囲碁を楽しみます。
 昨年、私はKに囲碁に誘われて、久しぶりに碁石を持ちました。Kは囲碁初段を目差す程の腕前です。私の囲碁はザル碁であり、彼に6目置いての戦いです。

 囲碁は、いつも大勢を見定めることが求められます。
 これまでの私の囲碁の打ち方は、すぐ敵に戦いを挑み、いつのまにか大きく敵陣に囲まれて討ち死にするのが常でした。しかし、その夜の私の石の置き方はどこか違ったのです。
 広い視野から碁盤を見つめ、敵の白に戦いを挑もうとするのです。自分ながら、なかなか冴えて閃いて、自分が自分であることを不思議に思う程だったのです。

 こんなこともあるものだと自分ながら驚き、囲碁の面白さを満喫した夜になったのです。

 しかし、一夜明けて更々考えて見ると、その夜の『自分でない自分』は、相手をしてくれたKが仕組んでくれた支援によるものではないかと思うようになりました。
 
 それ以後、私は、Kが勧めてくれた囲碁の本『次の一手』を買い求めて、手元に置くようになりました。
 それから1年、囲碁の面白さと意欲を引き出してくれたKに、今夜は5目置いて挑むのです。

 「生きることは挑戦すること」、そして、「生かされて生きる」ということ、………年を重ねる毎に、同期の仲間は、厳しく温かく、人間としての生き方を鍛えてくれるのです。


 今、先に旅立ったHさんのご冥福を祈りながら、同期全員の別れの総会に出席しました。総会後、全員に長い間の友情のお礼をはがきに綴りました。

 暫くして、仲間から返信が届きました。

 お互いに人生の支えとなっていた仲間の会がとうとう終わりました。もう傘寿、これからの人生、どう生きるか……。
小生は、毎日、「自分が楽しい、嬉しいと思うことを一つでも多く見つける暮らしができたら」と思ったりしています。
「いい火炎土器になったぞ、嬉しい!」「アオーレの作品展、褒められて良かったな!」「パソコンで写真をいい色に印刷できたぞ!」「今朝は雨が降って畑の人参の葉が凄くみずみずしい、新鮮だ!」……等、いつでもポジティブなことを、日常の中でたくさん見つける、そんな暮らしがいい……。
とはいっても、すべて健康であってのもの。お互いに精一杯健康維持に努め、夢の実現を目指そう。(S)

今、振り返ってみると、小生など誠に愚かなる教師生活だったと思っています。
過去はみんな忘れ、今あるのみですが、たった一つ自らも納得し、人にも認められる短歌が作れればいいかなと願っています。死ぬまでしっかり生きましょう。長い友情に感謝しつつ……。(A)

最後の総会を無事終え、ホッとすると同時に、再会できないと思うと寂しくも思います。これから、段々とその思いが強くなるのだろうと思います。
「アイボ」と一緒の写真を見て、是非、アイボに会いたいと思いました。我が家に連れてこれないですかねぇ。実現を期待しています。(K)

いよいよ幕引きとなると、これまでの長い歩みを振り返りながら感慨無量のものがこみ上げてきます。正に感謝、感謝の思いです。
さてこれからです。長岡支部の皆さんはともかく、他支部の仲間とお会いする機会がなくなると思うと寂しさは一層募ります。いやそんなことはないと言い聞かせながら帰りました。(H)

早速、有終の美文のお手紙をお贈りいただき感激しています。
最後の別れの総会の後、仲間と共に駅前のカラオケに直行してうたってきました。それぞれ得意なNの湯沢旅情、O裕次郎の歌、Ⅿの柔道一代、……最後に「あヽ上野駅」を合唱し、思わず涙がでました。2次会も感動のうちに帰宅しました。
お互いに、もっともっと人生を味わいましょう。また、お会いしましょう。(K)


……今、仲間の別れの寂しさに想いを馳せながら、来る10月22日の集いがどうなるか、楽しみにしています。
posted by 好童 at 16:36| 新潟 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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